「怖い」って感じてはいけないと思ってた…
大切な人を『怖い』と感じてしまう。そんな自分に、罪悪感を覚えたことはありませんか?
こころのメモ③ | 第3話 「私、おかしくなかったんだ」に寄せて
「怖い」を否定してしまうとき
「怖い」って感じてはいけないと思ってた…
でも、大切な人を『怖い』と感じてしまう——
私がおかしいんだ。
こんな、罪悪感を覚えたことはありませんか?
そして、こんなふうに、自分の感情を押し込めていませんか?
- 「怖い」って感じてはいけない。
- これは「怖い」んじゃない。
愛している人を『怖い』と感じる——
それだけで、自分が間違っているように思ってしまう。
でも、その『怖い』という感情は、あなたの心と身体が発している大切なメッセージかもしれません。
何かが、おかしいと。
こころに残る痛み
『ずっと…怖かったです』
ある女性が勇気を振り絞って口にしたその一言。
画面越しに見える他の参加者の表情がこわばり、時が一瞬止まったようでした。
「虐待かどうかはわかりませんが…怒鳴られることは、よくありました。物を壊されることも」
彼女の言葉は、多くの被害者が心の中でつぶやく、声なき声そのものでした。
- 「怒鳴られるけど、私はなぐられてない」
- 「物は壊されるけど、私は蹴られてない」
なぐられてない、蹴られてない、だから虐待じゃない。
そう思ってしまうのは自然なことです。
言葉に隠された暴力
でも、「暴力」は殴られることだけではありません。
加害者は、言葉で現実を書き換えようとします。
- 「お前のためだ」
- 「事実だ」
- 「冗談だ」
と、正論や思いやりに見せかけて、あなたの感情を否定するのです。
「『怖い』のは敏感すぎるんだ」
「そんなことはおかしい」
こうして被害者は、その恐怖を「自分の問題」だと思うようになっていきます。
- 「私が敏感すぎるんだ」
- 「私が大袈裟なんだ」
- 「私がおかしいんだ」
『怖い』が教えてくれること
あなたの感情は、あなたの正直な心の声です。
“怖い”と感じるのは、何かがおかしいと体が教えてくれているサインです。
愛する人の前で「怖い」と感じる——それは、本来あるはずの”安心”がそこになかったということかもしれません。
「怖い」と感じる心を大切に
あなたは今、誰かを「怖い」と感じていませんか?
身近な人、大切な人であればあるほど、自分の怖さを否定したくなるかもしれません。
でも、その恐怖は、あなたを守るための大切なセンサーです。
その”怖さ”に、優しく耳を傾けてあげてください。
そして、誰か信頼できる人に、その気持ちを話してみませんか?