「言いたいことがあるのに、でも言えない」そんなこと、ありませんか?【第2話:こころのメモ③】
『今日こそ話そう』何度も何度も口まで出かけたけど——そんな経験はありませんか?
「何ヶ月も言い出せなかったんです」
真里奈がカウンセリングのことを夫に相談するまでの、長い迷いの時間。
でも考えてみてください。
普通なら、パートナーに相談事があるとき、そんなに躊躇するでしょうか?
なぜ何ヶ月も口に出せず、「しぼんだ風船」になるまで我慢したのでしょう?
「……夫が、嫌がるんです。今までにも色々あって…」
「反対されるのが怖くて、何ヶ月も言い出せなかったんです」
「昔は、虐待がありました。」
私はすべてを理解しました。
言い出せなかった理由に潜む、過去の傷
真里奈は、夫の反応を完璧に予測できていました。
過去の経験から、夫の嫌がることをするとどうなるか…
「今はなくなった」と言っていても、過去の恐怖心は心と体に残っています。
だからこそ、言い出せなかった。結果を知っているのに、なぜわざわざ嵐の中に飛び込まなければならないのか。
でも同時に、真里奈は知っていました。自分には助けが必要だということも。
その矛盾の中で、何ヶ月も苦しみ続けていたのです。
察することでしか、安全を守れなかった日々
健康な関係では、パートナーの反応を「察する」必要はありません。なぜなら、お互いの関心事として、素直に話し合えるからです。
もしかしてあなたも、真里奈のように、誰かに「言い出せないこと」を抱えていませんか?
あなたは今、その人の反応を「察して」、自分の言葉を飲み込んでいませんか?
あなたが言葉を飲み込む、本当の理由は?
言い出せない理由の中に、答えが隠れているかもしれません。
なぜ言えないのか——その理由こそが、あなたの置かれた状況を物語っているのです。